丁合い「ちょうあい」と読みます。
カードセットを作るときに、この丁合い作業を行います。
例えば20枚セットを作るとき20種類のカードを1枚ずつ取って1セットにします。
数が多いと印刷会社の機械を使ったほうが圧倒的に効率的かつ安価なのですが、100セットくらいであれば自前でもできます。ここでは「モウルスカルタ」というカードゲームの丁合い方法をご紹介します。
まず、下記のような状態で荷物が届きます。
各種類のカードごとに束になっています。
準備
1)綺麗にする
机が汚かったり、手が汚れたりしていると、商品(カード)も汚れてしまいます。
まずは身の回りを綺麗にしましょう。
また、作業に関係ないものが置かれていると、人間は疲れていると何かを勘違いしてミスに繋がります。作業に関係のないものは片付けましょう。
2)カードを並べる
1枚ずつ順番にカードを取っていきますので、任意の順番にカードの束を並べます。
複数人で作業することを想定し、人が渋滞しないよう動線を作ると良いでしょう。
今回の作業場は狭かったので上の写真のとおりですが、理想は下記のように巡回できるとベストです。
3)測りを用意する
丁合い作業で起こりそうなミスは、カードの取り忘れによる枚数の過不足です。これを防ぐために枚数通りのカードがあるか確認する必要があります。
もし、手で数えた場合、かなりの時間がかかってしまいます。
20枚の場合、各枚数の確認時間が1秒だとして20秒かかります。
測りを使うと、例えば20グラムのところが19グラムとなり、すぐに気がつくことができます。作業秒数は2秒程度であり、手で数えるのに比べ10倍効率的です。正確さも人間が目視で行うより正確だと思います。
完ぺきは目指さない
このやり方では「あるカードを2枚取ってしまって、別のカードを取り忘れた!」(重さが同じになるため)というミスは気がつくことができません。
ただし、上記のミスは2つのミスが連続に起こったケースで、単発のミスに比べて発生する可能性は低くなります。そのため効率性の観点から何も対策をしていません。
完ぺきは大変です。完ぺきにするのではなく、ミスの可能性を効果的に下げるのが目的です。発生頻度と影響度を考えて取り除くミスを決めるのが良いと思います。
作業
作業フローは下記の通りです。
カード枚数の過不足のミスは発生しやすそうだったので、確認工程を2重にしました。
カードセットは5セットごとに分けられて保管されます。
5セットごとに重量を測り既定値と違う場合は、その5セットを再確認します。
1セット分、5セット分の枚数が一定か、2度にわたって確認し、ミスを防ぎます。
心のメンテナンス
人間は疲れていたり、気分が沈んでいるとミスしやすくなります。
作業中は楽しい音楽をかける、15分したら5分休憩を入れるなどしてリフレッシュできるような仕組みを入れておきます。
また単純作業は1人だと辛くなってしまうことが多いです。友人にお願いするか、バイトを雇う等して2人以上で作業するのがおすすめです。
完成!
やったね!
単純作業も効率化を考えると、きっと楽しく出来ますよ。
(でも100セットが限界かも…)
書いた人:濱田